フェザークッションは、身体をふわっと包み込むような座り心地が特徴で、SIEVEのソファではバージュソファ(bulge sofa)、レクトユニットソファ(rect. unit sofa)などで使用しております。
フェザーは柔らかな天然素材なので、座った場所のクッションが型崩れしやすいという特性もあります。
しかし、少し手を加えるだけで元のような形に戻すことができるのも特徴です。
こちらではフェザークッションの素材の特徴とお手入れ方法をご紹介いたします。
ソファに使われているフェザーは、大きな括りで羽毛(うもう)と呼ばれる事が多いですが、厳密に言えば『羽毛』とは『ダウン』という素材のことを言い、『フェザー』は『羽根』を意味します。
ダウンはダウンジャケットや羽毛布団の中に使われる素材でなので、見たことがある方もいらっしゃるかもしれませんが、ソファにつかわれている『フェザー』とは素材の形が異なります。
赤い羽根募金の羽根がイメージしやすいのではないのでしょうか。
水鳥には大き分けて「グース」と「ダック」の2種類あり、日本語でグースはガチョウ、ダックはアヒルになります。
ガチョウとアヒルはよく似ていますが、「ガチョウ=グース」の方が体も大きく、羽毛(ダウン)や羽根(フェザー)のサイズが大きくて密度が高く、ダックは小さくて密度が低いので安価な物が多いです。
SIEVEのクッションに使われているフェザー(羽根)には色が付いています。
フェザーと聞くと、真っ白な羽根を連想される方も多いと思いますが、シーヴのソファに使われているフェザー
はシルバーグースという水鳥の羽根を使っているからです。
photo by Rhi
シルバーグースの羽根はフェザークッションによく使われている素材の一つです。
白い羽根はホワイトグースや、高級羽毛布団に使われているもので、真っ白の羽根は良いイメージを持つ人が多いので、イメージ写真などではよく使われています。
ホワイトグースとシルバーグースでは羽根の色が違うだけで機能的には変わりません。
機能面は変わらないのに色が付いているだけで値段も安価なものが多く、
ソファの場合はクッションカバーで中が見えませんので、ソファには最適な材料と考えて使用しております。
決しておとった素材ではありませんのでご安心ください!
SIEVEのフェザークッションには、主にフェザーとスモールフェザーが使われ、合わせてシリコンフィルという綿やウレタンを組み合わせ、耐久性と座り心地のバランスを考え作られております。
フェザークッションは、優しく体を包み込むような座り心地が特徴ですが、素材の特性上、座るたびに中材が少しずつ偏っていき、本来の座り心地を低下させるとともに、フェザーに湿気を含みやすくなります。
手のひらで「パンパンパン」とクッションの中に空気を入れるよう叩いてください。
中のフェザーに空気を送り、かたよった部分を軽くほぐすようなイメージです。
手のひらであればある程度強く叩いても大丈夫です。
カバーの縫製を目安にし、クッションを叩きながら形を整えます。
偏りがある場合は、少しも揉みほぐすような感じで整えてください。
カバーのファスナーを開けて、中に空気を送り込むようにするのも効果的です。
クッションやカバーには微量ながらお部屋の湿気や人の汗を吸っています。
湿気は臭いやカビ、雑菌の原因にもなるので定期的に自然乾燥させてください。
お風呂上がりで濡れたままソファに座わるなどは厳禁です。湿った状態で布地に摩擦を与えると劣化が早まり、羽毛やクッションにも水分が染み込んでしまいますのでご注意ください。
天気の良い日に風通しの良い日陰で干してください。
クッションの中にたまった湿気を逃がし、フェザーに空気を含ませ、ふんわりとさせます。
フェザーに限らず、カバーやウレタン等も湿気を吸っていますので定期的に行ってください。
陰干し後に、必要に応じて①と②を繰り返し行ってください。
※直射日光の当たる場所では、カバーなどが日焼けしてしまう恐れがありますので避けてください。
bulge sofa 背クッション
こちらがお手入れ前と後の写真です。左側のクッションが少しへこんでいるのがお分かりになりますでしょうか。
SIEVEのフェザークッションは、フェザーとシリコンフィルという綿を混ぜ、さらに、芯にウレタンを入れてあるので、フェザー100%のものに比べて「ヘタリ」や「型くずれ」しにくくなっています。
時々、左右のクッションをローテーションさせるのも、長く快適にお使いいただくのに効果的です。
気持ち良くお使い頂けるよう、ぜひお試しいただき、定期的にお手入れしてください。
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