安定感と耐久性の高いモールドウレタンを使ったソファとは

SIEVEのソファは、フェザー(羽根)やウェービングテープなど、様々なタイプのクッション材を組み合わせて、最適な座り心地に仕上げています。

『ウレタンフォーム』は、スポンジのように弾力性を持つクッション材で、ソファの座面に使われることの多い素材。
そんなウレタンフォームの1つである『モールドウレタン』ですが、ソファにモールドウレタンが使われると、どんなメリットがあるのでしょうか。 モールドウレタンについて詳しくお伝えします。




 

『スラブウレタン』と『モールドウレタン』

『ウレタン』=『ポリウレタンフォーム』 の略称です。
原料となる“ポリウレタン”に発泡剤を混ぜて発泡させ、化学反応により硬化させたものが”ポリウレタンフォーム”です。
原料の配合でウレタンの硬さを設定できます。

ウレタンには大きく『スラブウレタン』と『モールドウレタン』の2種類があります。
大きな違いは以下の部分。
・モールドウレタン・・・金型の中で成形発泡され、型崩れしにくい。
・スラブウレタン・・・大きな金型で成型し後からカット。コスト面で優れている。

さらに詳しく比較してみましょう。


 

高密度に成型されるモールドウレタン

モールドウレタンは、蓋付きの金型の中でポリウレタンを発泡・成型する製法で、型に沿った高密度のウレタン壁が成型されることがポイント。 通常のウレタンのように側面をカットしないため、型崩れしにくく耐久性に優れるという特徴があります。 また、金型による自由度の高い成型が可能で、複雑なデザインのソファを作ることができます。

 

コストパフォーマンスに優れるスラブウレタン

蓋付きの金型を使用するモールドウレタンと違い、スラブウレタンは蓋なしの容器の中で作られ、硬化したウレタンブロックをカットして作られます。
側面には気泡の粒が露出するため、耐久性の維持が難しくなります。 その一方で、金型を作成する必要がない分モールドウレタンと比較して、安価に製品を提供することができます。

SIEVEのソファの多くはスラブウレタンを採用していますが、座り心地と耐久性のバランスを考慮し、他のクッション材との併用や、色々な硬さのウレタンを組み合わせる等、それぞれのモデルで最適なクッション材を使用しています。



 

モールドウレタンを使用したソファの座り心地

モールドウレタンを使用したSIEVEの“mons sofa / モンスソファ”は、座面は少し『かため』で、日常的な『立ち座り』の動作がしやすくなるよう設計。
しっとりとした弾力があり、沈み込みを抑えた安定感のある座り心地です。



 

へたりにくいモールドウレタン

SVE-SF020M [BE]


ソファを日々使用していると、座った時の身体の圧力から徐々にクッションのへこみが戻らなくなってしまう『へたり』が発生してしまいます。 へたりは、クッションのウレタンの気泡が圧力でつぶれてから戻りにくくなり、へこんでしまう状態です。
モールドウレタンは、表面に高密度のウレタン壁が成型されているため、圧力がかかっても型崩れしにくく、スラブウレタンと比較して『へたり』が起こりにくいタイプのウレタンです。

その耐久性から、新幹線や飛行機などの公共の場でも採用されています。





モールドウレタンのソファのデメリット
専用の金型を作る必要があるため、メーカー側もモールドウレタンを採用しにくく、また高コストになり販売価格も高く設定される傾向があります。





 

モールドウレタンを使ったSIEVEの製品

mons sofa series / モンスソファシリーズ

SVE-SF020M [BL] + SVE-SF020O [BL] + SVE-RG002 [GR]


背に丸く厚みを持たせながらも、他部材はスリムに仕上げた、不思議なバランス感の“モンスソファ”シリーズ。背クッションは贅沢にフェザーを用い、ふんわりとした上質な質感です。

脚フレームはスリムなスチールを使用し、軽やかな印象に仕上げました。


※予告なく価格や仕様の変更・改良・生産終了がございます。